F. I. M.

書きたいときに書きたいことを。主に早見あかりさん。

ヒッチハイクをしてる僕を迎えに行こう

いつかやって来ると思っていた日が突然訪れた時、案外人は迎合できてしまうものなんだなあ。

 

 

25歳前後に第一次結婚ラッシュがやって来る、というまことしやかに流れている通説ですが、私自身及び友人の声を聞く限り真であるように感じます。非リアを自称している私の周囲ですら、大学卒業直後から現在に至るまでのほんの1~2年で、一気に結婚ラッシュが訪れています。(そもそも新卒の同期の10人に1人が入社時既に結婚していたっけ……)

 

私自身の超個人的な価値観として、結婚願望というものが全くありません。生物学上は女性サイドですし性自認もその通りなのですが、結婚式をあげたいとかドレスを着たいとか母親になりたいとかいう願望は素敵だなと思いつつも私事として全く持てないままかれこれ7~8年が過ぎてしまっています(会社の飲み会等でこの辺りの話が一般論に合わせられず、やや辛いと感じている今日この頃です)

 

ですが、今回の結婚報告に関しては、「なんてことだ!!」という衝撃と、強い憧れのようなものを感じてしまいました。それは結婚云々というよりも、もっと全体的な、彼女のキャリア観に対する憧れなのかもしれません。

 

 

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そもそも彼女はライフプラン設計がしっかりしている人間である。というのは、彼女のインタビューを読む度に感じていたことでした。
キャンパスライフを送るイメージを小中学生の頃から描いていたにも関わらず、高校3年生の夏に進学をしない道を選んだこと。選んだ芸能の道がひどく不安定であると自覚しているからこそ、仕事がある日々に感謝しているとよく語っていること。一時期は保育師を目指していたくらい、子供が好きであること。自分と同じ干支の子供がほしいけど、結婚後しばらくは二人の時間が欲しいから、22歳で結婚して24歳で子供を生みたいと言っていたこと……
特に最後の「同じ干支の子供欲しい論」は、事あるごとに口にしていた記憶があり、その思いの強さに「しっかり人生設計してるなあ……」と、毎度感嘆の息を漏らしまくっていました。
※上記のインタビューの各ソースを思い出したかったのですが、一ヲタクの哀れな脳みそでは到底無理でした…。
最後の論についてだけは一つピンポイントで思い出せたので、URLを貼っておきます。
(A-studioの2015年8月28日(ゲスト:向井理さん)の回のAkari話で話しておられました)

早見あかり「Akari話」|TBSテレビ:A-Studio

 

しかし、上記動画から約1年半後の、2017年1月のインタビューでは次のように語っています。

(前略)いろんなインタビューでもずーっと『22歳で結婚する』と公言してきたんです。けれど、さすがにもう無理だろうなと悟っています。時間がないこともあるけれど、何よりもまず仕事が楽しいし、冷静に考えても今の状況で結婚生活と仕事を両立するのはさすがに難しい。願望を言っているだけじゃ生きてはいけないなと、自分でも大人になってきたなって思うんですよね。発言にしろ、考え方にしろ、もう子供じゃないし、わがままも言っていられないなって思えるようになってきました。ようやく(笑)。(略)

http://www.stardust.co.jp/interview/article/hayamiakari/05.html

(映画「恋妻家宮本」公開時インタビューより)

 

この時のインタビューの前置きでは
――「結婚願望はあんまりないんですけど」と前置きしつつ、結婚や子育てなどまだ少し遠い将来について早見が思うことは。”
なんて記載されていましたが、奇しくもさらに1年半後の2018年の7月、遠い将来が近い現実になりました。年齢で言うと23歳です。

 

 

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そう、23歳なんですよね。

だからこそ報告を目にした私が真っ先に浮かんだのは「おめでとう!なんだよちゃんと進捗合わせてるじゃん!!!!」という言葉でした。

 

進捗って表現もどうかと思いますが、一見難しいようにも思える、女優としてキャリアを積みながらも若くして家庭を持ちたい、という願いの両立を、信頼できる(であろう。だって4年間も付き合ってたわけですから!)パートナーとともに叶えようとしている今、そんなことができてしまう彼女の人間としての強さに「なんてことだ!!」というリアクションを思わず取ってしまったのだと思います。

尊敬の念と、彼女よりちょっとばかし歳を取っているわりにダメダメ社会人である自分に対する失望が混ざった感情。祝福の気持ちと、何歩も先を行く彼女をまぶしく思う気持ち。

 

現在の私は、所謂会社員という奴をしている人間です。

彼女を好きになり始めた浪人生時代から何となく思い描いていた「こんなことがやりたい」というイメージとは少々異なる職に付き、働きたいと思っていた東京ではなく、関西で暮らしながら一人で生きています。

かつては無限に広がっていると思っていた自分の未来が、あれも出来ない、これも出来ない、と諸々の現実に直面して、可能性の幅が加速度的に狭まってきていることにはっきりと気づいてしまったり(この気持ち、わりと20代真ん中あるあるだと思うのですがどうでしょう)

その道を選んだのは紛れもなく自分自身だけれども、それでも「こんなはずじゃなかったのに」と思うこともある今日この頃。

 

だけれども、私の何倍もの「こんなはずじゃなかった」に直面してきたであろう彼女からの現状報告を聞くと、「自分の理想像は自分で掴みにいかないといけないんだなあ~~~~!!」と強く、それはもう強く実感した次第です。

「普通」の感覚を色濃く残す彼女が掴んだ道だからこそ、一般人である私自身も(勝手に)エールをもらった気分です。

そして、この彼女の持つ強さは、後天的に努力によって身につけたものである、とこれまでの6年間で目にしてきたインタビューで何となく知っているからこそ、尚更なんです。

 

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ちょっと意外だなと思ったのが、婚約者さん(彼氏さんでも旦那さんでもしっくりこなかったので)が、”あかりさん”と呼んでいるという事実。歳の差はけっこうあるのに、あかりでも早見でもちゃん付けでもなく、あかりさん。なんかいいなあ。

それとヲタクからの呼び名と被ってない(少なくとも私はあまりそう呼ばない)ので、これからも気兼ねなく”あかりちゃん”と呼ぶことができそうでホッとしています。


やっぱり私の人生の岐路には常にあなたが居るし、
ふと立ち止まって今の自分に必要なことを気づかせてくれる存在であることは揺るぎないんだなと。
そんな自分本位なことを思ってしまっている自分に反省をしつつ……

ということで、早見あかりちゃんへ、

幸せになってね、じゃない。

幸せをこれからも創っていけますように!!!!!!