F. I. M.

書きたいときに書きたいことを。主に早見あかりさん。

均衡を保ち続けた5つの色について

日付が変わってしまいましたが、2018年1月15日の一報について。

 

 

 

1月16日が何の日かと問われれば、私が大好きだったアイドルさんでもあり、大好きな芸能人でもある早見あかりさんがグループの脱退を表明した日です。

最も、私が彼女にほれ込むのは、それから1年と少し後なのですが。

 

奇しくも、今日(1月15日)の午前中に会社の人とその話をしたばかりでした。そういえば○○さん(私)の好きな人って誰なの?早見あかりさんっていうんですよ。元ももクロの。そうそう、丁度明日が脱退を発表した日なんですけど……



 

 

 

何度か明言しているように、私はまずももいろクローバーZを好きになり、そして早見あかりさんに惚れ、やがて数多くのアイドルさんを応援するようになりました。

開始時期は12年の春。丁度5人の猛攻撃が始まった頃で、5人を讃える声が爆発的に広まると同時に、かつての仲間との美しき(笑)ストーリーに翻弄されるヲタクが後を絶たなかった時期でもあります。(モーレツ新規って当時何人がプロフィールに書いていたのでしょうね??)

その時から今に至るまで、赤・黄・桃・緑・紫という5色は、ぴちりと均衡がとれていました。どこへ行ってもペンライトの色はほぼほぼ同数でしたし、長所と短所の補い合いも、仲の良さも、歌うパートの分量も、トータルで見るとうまいこと等分されているように思います。

その結果醸成されたファン文化も、○○推しとか関係なくまずは交流し、気の合う仲間を見つける、というスタイルに落ち着いていきます。(勿論他のグループでもそういう所があるのは重々承知です。あくまでZさんのファンもそうだったよね、ということが言いたいのです)

 

すごく正直なことを言うと、時間が経てば経つほど、既にグループを去った子に惚れていった身としては、そのあまりにも均衡のとれた5人及びそのファンのことを、疎ましく思った時期もありました。今の5人こそがももクロで、これから先長い時間をかけて物語を紡いでいくんだという喜びに満ち溢れた姿を見ると、そこに明確な不在を感じてしまい、勝手に病んだりうらやんだり、また私が大好きな存在に対して後ろ向きな進路を勧めるようで、大変申し訳なく思ったりしていました。

 

幸運なことに、その後に箱のことも、個人のことも大好きになれたアイドルグループに出会うのですが、現場に通うようになってほどなくして活動停止となってしまいました。ももクロの平均年齢よりも2歳程上、停止のタイミングでメジャーデビューから丸11年経過というベテラングループ。

その停止前後も、多方面に失礼を承知で言うと、「その先を見る事ができる、ももクロ陣営は良いよなあ」と思っていました。



 

 

 

一昨年11月5日から、昨年末に至るまで、個人的に離別について考える機会が多かった1年間でした。いずれも質は異なるものの、二度と味わいたくない経験。

ももクロに関して言うと、近頃では現場に顔を出すこともなく、シングルCDだけは買い続け、Twitterの仕様上、グループの近況はヲタクのつぶやきで把握することが出来る状況。激動のアイドル界、なんて言い回しはしたくないのですが、それにしても安定しているももクロ界隈。ハマった当初は浪人生になる直前だった私も、大学を卒業し会社員になった現在、この環境はライフサイクルそのものでした。



第一報を目にしたとき、そしてそれに伴う虚無感を得たとき、本当に自分は学習しないなと思いました。あれだけ磐石だと信じていたものが無くなるのを目にしてきたのに、なぜももクロだけは絶対大丈夫だって妄信していたのか。どれだけの犠牲の上で永続性が成り立っているのか、他陣営に対しては散々実感していたのに、一番長く目にしていたはずの5人に対してなぜ軽視してしまっていたのか。

 

アイドルヲタクをそこそこやっていると、ちょいちょい過去を振り返っては「思えばずいぶん遠くまできてしまったようだ」なんて感傷に浸ることも多いわけですが、今回の件で明確に過去と現在が分断されたような気がします。

あの頃交流していた人々との記憶、グループがあの頃のまま続いている限り、また還ることが出来るだろうという油断、そういったものがはっきりと過去のものになっていく感覚は、これまでの「好きな人を失う恐怖」だけでない異質な空虚さで、それがひどく恐ろしいです。今も。



……まあここまでポエミーな感覚を持っているかはさておき、少なからず動揺した人間は多かったのではないでしょうか?

ある時期の48グループが、あるいはハロープロジェクトがそうだったように、”あの頃のももクロ”からドルヲタキャリアが始まったヲタクは一定数いるはずなので。ですよね、同志!!??

 

でも、「自分のヲタクとしての還る場所を無くさないでくれ」なんていう言葉、少なくと私は投げる資格なんて無いです。ヲタクにとっては好きなときにだけ対面すれば良い彼女らの人生は、本人達にとっては24時間365日延々と逃げずに向かい続けなきゃいけないものですから。それを捧げてくれよなんて容易には口に出来ない。



今、有安さんに伝えたいのは、本当に本当に申し訳なかったな、ということ。当たり前じゃないことを当たり前として消費し続けていた、最後の3年間くらいに対しては特に。

やっぱり一ヶ月前のももクリ行けばよかったね。青春ツアーも行けたかもしれなかったよね。そういえば私が最後に見たももクロさんって、丁度有安さんの二十歳の誕生日の3日前だったね。ミスチルのカバー、色々聞いてみたかったな。




綺麗な色、嫌いな色、昔好きだったはずの色

この星と大空を彩る